十代のピカソがこの建物に住み、近くの美術学校(La Llota de Mar-中世の貴族の館を改装したコンベンションホール)に通っていたミロも常連で、ダリやスペイン王室、チェ・ゲバラやゴルバチョフ元大統領、映画スターまで、多彩なセレブリティが愛した古き良きバルセロナを留めるセッテ・ポルテス。彼らはここで何を思い何を語り合ったのでしょうか。
このレシピが誕生したのは1940年代のこと。サン・セバスチャンに新しくバル(Bar Casa Vallés)をオープンしたヴァレス兄弟が、オリーブの実とギンディージャ(バスク地方の青唐辛子のピクルス)、アンチョビをワインに添えて提供していたところ、ある日常連客のホアキム・アランブルが3つまとめて串に刺して食べたのが始まりです。「あー、早く食べたい!」って感じだったんでしょうね。
【Tips】このレシピはスペイン北部アストゥリアスの郷土料理「ファベス・コン・アルメハス(Fabes con almejas)」がベースになっています。詳しくはアストゥリアスでもカンタブリア海側の名物で、本来は特産品のファベス(大粒の白いんげん豆。高級品)と大粒のあさりを使います。地元の素材は手に入らないですが、「普通の白いんげん豆(Alubias blancas)とあさりで十分美味しいよ」と、お料理上手の醸造家さんに教えてもらいました。地元を知る人はファベスへのこだわりがあるかも知れませんが、手軽さが命なので白いんげん豆は水煮で十分です。
PIC NIC ー Cocina mediterranea al lado del mar Tel. +34 938 11 00 40 Email: restauratpicnic@matasarnalot.com 住所 : Passeig Marítim, s/n (davant Av. Sofia) 08870 Sitges (Barcelona)