リースリングスープ/ Riesling Creme Suppe
ドイツを代表するスープの一つ、リースリングスープ。シナモンを一振りすれば休暇シーズンの始まりを告げる最高のスターターに早変わりと聞いたことがありますが、世界最高峰の白ワインがベースになっているなんてさすがリースリングの故郷だなと最初は驚きました。私は運よくワインの買い付けを生業としていたこともあり、人生で最初に口にしたリースリングスープはクロスター・エーバーバッハのレストランで出されたものでした。クロスター・エーバーバッハといえばカビネット発祥の地。ドイツの銘醸ラインガウ地方でも圧倒的な存在感を放つ、千年の歴史を受け継ぐ元シトー派修道院のワイナリーです。そのクロスター・エーバーバッハのリースリングがベースになり、濃厚なクリームとワインの酸味のバランスが誠に絶妙。初めて知るこのシンプルなスープのあまりの口溶けの良さと品に、ただ茫然となった思い出の味です。
材料:
玉ねぎ・・・小~中サイズ1個
バター・・・大さじ1
辛口リースリング・・・800ml
ベジブロス(野菜の出汁)・・・750ml
クリーム・フレーシュ・・・大さじ4
小麦粉・・・大さじ擦切り2
生クリーム・・・150 ml
パセリみじん切り
塩、白コショウ
クルトン
サフラワーオイル・・・大さじ3
シナモンパウダー、ジンジャーパウダー(お好みで)
1. 玉ねぎをみじん切りにして透明になるまでバターで炒め、リースリングを加えて1分ほど煮る。
2. ベジブロスを加えて温める。
3. クリーム・フレーシュに小麦粉を入れ、よく混ぜてからスープに加える。
4. 時々かき混ぜながら10~15分温める。
5. 生クリームを加え、さらに10分温める。
6. パンを切り油で揚げてクルトンを作る。
7. クルトンをキッチンペーパーに取り、お好みでシナモンやジンジャーのパウダーを振りかける。
8. スープに塩と白コショウを加えてミキサーにかける。
7. クルトンとみじん切りにしたパセリを加えたら完成。
【Tips】このスープは濃厚さが命。サラサラと薄くなっていたら、火にかける時間を長くして凝縮させましょう。また、ベジブロスを減らしてリースリングを増やせば、よりワインテイストなスープに仕上がります。リースリングの質にこだわれば、さらにワインラバー垂涎のスープになりますね。
***
クロスター・エーバーバッハのレストランは、古いワインセラーがリノベーションされていて雰囲気も抜群。常時ビジターも受け入れていてガイド付きのツアーやワインテイスティング、歴史的修道院で結婚式も挙げられるので、ドイツ観光に行くことがあれば足を延ばしてみることをお勧めします。
Kloster Eberbach
Tel.+49 (0) 6723 9178-100
Email: nfo@kloster-eberbach.de
住所:65346 Eltville im Rheingau