朝食が美味しい国ドイツ

小麦の味がするパンが美味しいドイツはパンの国。だからパンの種類も豊富で、その数は軽く千を超えるとか。そんなバリエーション豊かなパンを使ったドイツのサンドイッチが絶品です。

日本のようにささっと食べられる麺類や丼物にあたる食べ物があまりなく、ファストフード以外で「小腹を満たす」ことが難しいヨーロッパでは珍しく、ドイツならサンドイッチがあるという安心感。そのうえ海外ではあまりクオリティが期待できないキオスクでさえ、ツヤツヤと新鮮な野菜に色んな種類のハムやチーズ、スモークチキンやサーモン、プリプリの小海老に酢漬けの魚、ふんわりと焼けた卵といった具材が惜しげなく挟まれてショーケース一杯に並んでいます。
余談ですが、意外なことに美食の国のイメージがあるフランスではこうはいかないから不思議。

さて、ドイツでホテルに泊まったら、朝食は自分でパンや具材を選んで作ります。このとき絶対にトライして欲しいのが、必ず置いてあるレバーペーストとジャムをパンに“重ね塗り”するシンプルなスタイル。日本ではあり得ない組み合わせに驚かれますが、これが絶品。さらに好きな具材を挟むのもよし。濃く淹れた紅茶に良く合います。

わたしがこの食べ方を知ったのは、ドイツの友人を訪ねてユーロレールパスでヨーロッパを旅した学生の頃。あまりの美味しさに病みつきになりましたが、こんなシンプルな食べ物には本場の食材が必要なので、日本では滅多に作る機会がありませんでした。ワインの仕事でまたドイツを訪れるようになって、飛行機に乗る前から楽しみにしていたのがドイツのサンドイッチです。

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