蒸留家によるパリのオードパルファム

Parfum Distillerie de Paris

「これは蒸留家が創る香水です。わたしにとって蒸留は表現の手段であり、スピリッツと香水は別物ではありません」と語るニコラ・ジュレスが、満を持して世に送り出すオールドパルファム ディスティレリ・ド・パリ。スピリッツと同じアーノルド・ホルスタイン社特注の蒸留器で蒸留し、調香からボトリングまでを一貫して手掛けるオートクチュールにこだわりました。蒸留酒以上に規制の厳しい香水においては不可能だったMade in Parisの香水は、こうして誕生したのです。

「心掛けるのは美の提案。心の内を表現し、何かを感じて欲しいと望んでいます。誰かのためではなく“何か”を提案するのです。」

ニコラ・ジュレス

「余香水をつけた後に残る不快な匂いが嫌でそれを取り除きました」と言うとおり、寝香水にも使えるピュアな仕上がり。男女の区別も不要と考えているため、香りはユニセックスです。

シトラス、サトウキビ、ジュニパー。3つの植物を通してニコラ・ジュレスが問いかける美の提案。

A1 for Citrus
シトラスのフレッシュ感にインスパイアされた「A1」は、ビガラード(ビターオレンジ)、ベルガモット、グレープフルーツなど柑橘系の香りが際立つコローニュスタイルの香水です。爽やかさをさらに引き立てるのはウッドとスパイスの骨格。この香りをまとえば、尽きない泉のように体の奥底からフレッシュなエネルギーが湧き上がるのを感じるでしょう。
100ml/72%

Cette fragrance insiste sur le style Cologne. Les agrumes comme la bigarade, la bergamote et le pamplemousse sont à l’honneur. Les notes boisées et les épices deviennent une structure, ou un filigrane qui porte cette fraîcheur. C’est un parfum qui transcende et donne une sensation d’énergie inépuisable.

C1 for Sugar cane
サトウキビのエネルギーを解放した「C1」は、ヒーローのマントのようにまとうことで限界を超える大胆さとカリスマ性を感じて欲しいと願いました。複雑な香りを作る多様なエッセンスによるボリュームと密度。凝縮感とストラクチャーがあり、深遠です。
100ml/72%

Pour ce parfum, c’est la canne à sucre qui porte le concentré sur sa structure intense et profonde. Tous les éléments gagnent en volume et en densité. Portez-le comme une cape de héros. C’est un parfum qui galvanise et transcende.

J1 for Juniper
ウッディな香りがもたらすエネルギーをほんの一吹きまとうことで、暮らしに張りを感じて欲しい。ジュニパーベリーを軸にいくつか鍵となるボタニカルが際立つ「J1」は、ウッド由来の落ち着きとベルガモットやスパイスのエッセンスがストレートに飛び出してくるダイナミックさを感じるでしょう。
100ml/72%

Ici, les baies de genièvres et quelques botaniques jouent leur partition au premier plan. Ils donnent au concentré une tension où les notes boisées, la bergamote et les épices semblent ciselées par une dynamique verticale.

★Short film: ディスティレリ・ド・パリ、美の提案

★オードパルファムについてはこちらをご覧ください↓
『オードパルファム、オードトワレ、オーデコロン…本当は何が違う?』

神々の遊び「資産家のみなさまと山の秋」ー 2022 Oct.

百年の古民家で秋の始まりを愛でる

@2022Kayo Kono

総面積の90%を山林が占める高槻北部の樫田地区には、心安らぐ里山風景が見られます。そんな樫田の集落、中畑で、自然にとけこむように佇む名店「心根」では、静謐さのなかに温かみのある上質の古民家空間で、滋味あふれる大地の恵みを四季折々の美しさとともに供しています。「氣」ほとばしるお料理と、それに寄り添うワインをKayoKonoがセレクト。喧噪から遠く離れた山奥で、初秋の実りを味わい尽くします。

 “秋という季節は気づかぬうちに通り過ぎ、「今年は秋が無かったね」と言われたりする年もありますが、山の中には小さい秋がたくさん。空は高く、果実は色づき、耳をすませば虫の声。風が金木犀の香りを届けてくれます。
 夜空には、きれいな月が。十三夜、小望月、十五夜、十六夜、立待月、居待月、寝待月、更待月と昔の人は一夜一夜の月に名を漬け、十五夜の満月が雲に隠れて見えないことを「無月」、雨が降れば「雨月」と呼び、雲の向こうにある月でさえも、愛でていたそうです” -主人 片山城さんのご挨拶より抜粋

初秋のお献立:
一、金木犀茶 (ウエルカムティー)
一、新銀杏と天然舞茸のひろうすの吸地(お吸い物)餡掛け 溶き辛子
一、【八寸】秋刀魚寿司(醤油、葱、生姜)、秋刀魚燻製炒り黒豆射込み、栗渋皮煮、焼黒豆枝豆、落花生塩 茹で、新蕪へしこ挟み、手作り蒟蒻白味噌煮込のおかき揚、川海老唐揚げ、卵黄味噌漬、宿儺かぼちゃ寒天寄せ一休寺納豆
一、岩魚と松茸の椀 針青柚子、針冬瓜
一、鯉昆布〆塩わさびとんぶり和え 花茗荷、茗荷、うどの花、など
一、子持ち鮎塩焼き つけ焼き
一、きじ鳩炭焼き 焼き茄子とナツメグのソース 黒ニンニクのソース
一、天然きのこ鍋
一、ごはん3種
 筋子(いくら)ごはん|柴栗と香茸のごはん|モクズ蟹の餡掛け麺
一、【水菓子】「秋包(あきつつみ)」…秋のフルーツ(ぶどう、梨、柿など)と羽二重餅、白あん栗ぃむを生春巻きで巻いたお菓子。
一、【主菓子】「栗きんとん」

ぺリングワイン:
Windsor Great Park Vineyard Brut 2015, Laithwaite’s/ UK
Henners Native Grace Brut Multi Vintage Cuvee, Henners Vineyard/UK
Vouvley Demi-Sec 2019, Domaine Vigneau-Chevreau/France
Pinot Noir Royal 2016, Weingut Von Winning/Germany
Pinot Noir I 2014, Weingut Von Winning/Germany
3 Qvevri Terraces Chinuri-Rkatsiteli #12 2020, Papari Valley/Georgia
Quintessence du Petit Manseng Jurancon Moelleux 2014, Domaine Cauhape/France

心根 最寄り駅JR高槻より車で30分(送迎あり)

Laithwaite’s レイスウェイツ
Henners Vineyard ヘネス・ヴィンヤード
Domaine Vigneau-Vhevreau ドメーヌ・ヴィヨー・シュヴロー
Papari Valley パパリ・ヴァレー
Weingut Von Winning ヴァイングート・フォン・ウィニング
Domaine Cauhape ドメーヌ・コアペ

心根のみなさん、美しい空間、美しい器、美しいお料理でおもてなし頂き、ありがとうございました。

古木のいちじく、個人商店の底力

駅前の裏通り、昭和の風情を残す一画にそろそろ肩身が狭そうに(でもそうならないでと願う)佇む小さな漬物屋さん。お漬物の美味しさもさることながら、明らかに“目利き”が選んだ野菜や果物、卵やお米が少しづつ並んでいます。

残暑の頃、スーパーでは一瞬で見かけなくなったいちじくが、ここにはまだまだ山盛りに、それも深くてツヤツヤの色味を帯びて並んでいます。「古い樹でそんなに量が獲れないから、スーパーには卸せないし、うちみたいな個人商店でないとね」とほほ笑むおばあちゃんが、未来の私に見えたのは決して気のせいではない。

TAITU、愛しのティー・フォー・ワン

TAITU Tea for One

Leopardo

イタリアのデザイナー、エミリオ・ベルガミンの食器ブランド「タイツ―」。食器の枠を超えた遊び心いっぱいのユニークなデザインに、ウキウキが止まりません。

Tea for One(ティー・フォー・ワン)は、一人用のカップとポットが一体になった丸っこい形が魅力。大きめのカップでたっぷりといただけるから自分だけの時間を楽しむもよし、普通サイズのティーカップで(3杯は取れる)二人で寛ぐもよし。生活に馴染む何気なさが素敵ですが、実物は絵付けと質感が素晴らしく、そこが幸せのポイントです。

料理をする喜びに、「こんにちは」

720ml/1800ml

こんにちは料理酒

ネーミングが秀逸な料理酒のパイオニア。アミノ酸をなるべく出さないように造る飲用の純米酒とは逆に、アミノ酸の量と種類を多く出すことを意識している。だから、魚介類、肉、野菜、穀物など食材の持ち味を引き出す効果があり、わずか小さじ一杯でいつもの料理が変わります。「調理段階の早めに使う」ことさえ意識すれば、後はいつもの料理酒と同じ使い方で大丈夫。

「こんにちはPREMIUM料理酒」という五百万石のプレミアム品もあり、お蕎麦屋さんで見つけて気に入った「楽器政宗」の蔵元さんでもあったことはうれしい驚き。

大木代吉本店
慶応元年(1869)、良質の水を求めて福島県西白河郡矢吹町に創業。早くから自然に恵まれた環境を活かした酒造りを目指し、有機農法米や独自の酵母を使用してふくよかな香味を持つお酒を造りをしている。全国新酒鑑評会金賞や、東北清酒鑑評会優等賞を幾度も受賞している銘醸造元であり、代表銘柄『自然郷(しぜんごう)』は、昭和48年に篤農家との出会いによって、造りだけでなく米もこだわり、地域の農家と有機栽培米を栽培して使用している。

神々の遊び「浪速割烹と越境ペアリング」-2022 Sep.

大人の隠れ家で暑気払い(プロ限定)

駅前の一画にひっそりと佇む浪速割烹の名店「季ごころ廣」さんに、多彩なジャンルの料理人が集ってペアリング会。ワインは国や産地を問わずセレクトし、メニュー毎のパフォーマンスを見ていただきました。

お献立:
先付 もろこし茶碗蒸し
進肴 とびあらと銀杏のつみれ揚げ
旬菜 焼き茄子のじんだ掛け
割鮮 かつおの藁焼き
強肴 タルタル最中仕立て
焼物 かますの花韮巻き
酢物 イシカゲ貝のみどり酢
ご飯 鰹の漬け
香の物、味噌汁

ペアリングワイン :

  • Vouvray Petillant Brut NV, Domaine Vigneau-Chevreau
  • Rousesete de Savoie Frangy 2020, Domaine Lupin
  • Vouvray Demi-Sec 2020, Domaine Vigneau-Chevreau
  • Txakoli Rezabal Rose 2021, Bodegas Txakoli Rezabal
  • Avadia de Gomariz 2014, Coto de Gomariz
  • Von Winning Weisburgunder 2, Weingut Von Winning
  • Steinbach Silvaner Trocken VDP Erste Lage 2020, Weingut Schloss Sommerhausen
  • Nector NV, Champagne Beaumont des Crayeres

写真はヴーヴレ ドゥミ・セックと焼き茄子のペアリング。あまり注目されることのない、やや甘口の醍醐味を感じていただけたのではと思います。廣さん、お休みの所、特別メニューでのおもてなし下さり、ありがとうございました。

季ごころ廣 最寄り駅JR茨木徒歩3分
Domaine Vigneau Chevreau ドメーヌ・ヴィニョー・シュヴロー(フランス)
Domaine Lupin ドメーヌ・リュパン(フランス)
Bodega Txakoli Rezabal ボデガ・チャコリ・レサバル(スペイン)
Coto de Gomariz コト・デ・ゴマリス(スペイン)
Weingut Von Winning ヴァイングート・フォン・ウィニング
Weingut Shloss Sommerhausen ヴァイングート・シュロス・ゾンマーハウゼン

究極のペドロ・ヒメネスと狂気のブランデー

from left, Pedro Ximénez, Brandy Diez Mil Botellas, Brandy Tres Mil Botellas

Pedoro Ximénez Muy Viejo
ボデガス・ヒメネス・スピノラ シェリー ソレラ1918
(写真左)

Diex Mil Botellas Brandy Criaderas
ボデガス・ヒメネス・スピノラ ブランデー クリアデラス
(写真中央)

Tres Mil Botellas Brandy Solera 1948
ボデガス・ヒメネス・スピノラ ブランデー ソレラ 1948
(写真右)

プロフェッショナリズムの頂点、キューバシガー専用ブランデー

CIGARS CLUB BRANDY

シガーズクラブ ブランデー

マドリッドに本拠を置く会員制の名門シガークラブ、インターナショナル・クラブ・パッション・ハバノスでも、特に最上級の会員を喜ばせるために造られた比類なきブランデー。キューバシガー最高峰のエキスパートたちが選び抜いた指定のハバノス(キューバシガー)に、寸分のずれもなく完璧にマッチさせる酒を意図している。

年産わずか350本。それがごく少量ながら、日本で楽しめるという幸運。深遠なるハバノスの世界は大人の瞑想である。

from left, No.1, No.2, and No.3

BRANDY CIGARS CLUB Nº1
シガーズクラブ ブランデー No.1 (700ml・Alc43.25% – Edition 15)

“ソフトシガーをお好みの方に”
シガーズクラブNo.1は主にドミニカ産やニカラグア産(一部のキューバ)のようなライトでマイルドなシガーに完璧に合うスタイルを追求しました。シガーと蒸留酒のバランスではなく、苦味や収斂性がほとんどない滑らかなシガーに適応していることが重要です。


“Para los amantes de los cigarros suaves…”
Hemos buscado un perfecto «acompañante» que mejore la fumada de los cigarros de intensidad baja, fundamentalmente la mayoría de los dominicanos, nicaragüenses y algunos habanos. No es una cuestión de equilibrar el destilado, sino de adecuarlo a la fumada perfecta de una cigarro untuoso y poco astringente… -José Antonio Zarzana – Viticultor

BRANDY CIGARS CLUB Nº2
シガーズクラブ ブランデー No.2 (700ml・Alc 45.17%-Edition 15)

“バランスの取れたシガーをお好みの方に”
シガーズクラブNo.2はシガーズクラブの中でも最も難しい商品です。なぜなら“バランスの中のバランス”を求めているからです。つまり、ドミニカ産、ニカラグア産の最もボディの強いシガーに合うと同時にミディアムのキューバシガーにも合わなければなりません。高度に均一化されたソレラの中にもわずかな違いを持ちこの厳しい条件を満たすものがあるのです。


“Para los amantes de los cigarros equilibrados…”
Este es posiblemente el más difícil de obtener entre los Cigars Club de nuestra Casa y eso es precisamente porque lo que estamos buscando es «el equilibrio dentro del equilibrio». Es decir que tiene que acompañar a los cigarros dominicanos y nicaragüenses más intensos y al mismo tiempo a los habanos de fortaleza media. Todo ello sin dejar de ser un destilado de grado dispar dentro de una Solera muy homogénea. – José Antonio Zarzana – Viticultor


BRANDY CIGARS CLUB Nº3
シガーズクラブ ブランデー No.3 (700ml・Alc47.15% -Edition 15)

“凝縮感のあるシガーをお好みの方に”
必然的に、ボディの強いシガーになると完璧に合う蒸留酒がほとんど無いという問題に直面します。一見不釣り合い見える凝縮感とタンニンが必要になるのです。シガーズクラブNo.3は最もボディの太いシガーと合わせると感覚的には全く凝縮感もタンニンも感じさせないのです。

“Para los amantes de los cigarros intensos…”
Lógicamente cuando un cigarro adquiere una fortaleza muy alta, nos encontramos ante el problema de no encontrar fácilmente el destilado perfecto para acompañarlo. En realidad hace falta la intensidad y unos taninos que inicialmente pueden parecer desproporcionados, aunque no lo son organolépticamente, cuando se combinan con los habanos más intensos y recios. -José Antonio Zarzana – Viticultor

注)シガーズクラブにはソレラシステムから引き抜いた年を示すエディションナンバーがありますが、ソレラシステムという性質上、生産工程は毎年全く同じです。選別においても、同じ味わいを基準としているためエディションによる官能的違いはありません。

その上でエディションがもたらす違いは2点:

  • アルコール度数 : エキスパートたちの選別は全て完全なブラインドテイスティングでなされます。その為アルコール度数を知る由はありません。
  • 葉巻の銘柄 : アルコール度数が違うため、葉巻の銘柄が一部異なります。

このわずかな違いはエキスパートでなければ感知できない非常に高度な世界であり、それがシガーズクラブの価値そのものです。

<開発の背景> ブランデーはワインを原料とする蒸留酒であり、原料の高貴さから多くの専門家が葉巻と最も相性がよいと認めているアルコールである。2002年、葉巻愛好家のための特別なお酒を求めていたアルタディス社(スペインの葉巻メーカー)が、ボデカス・ヒメネス・スピノラのブランデーに目を留めて共同開発が始まった究極のブランデー造り。後に同社を合併したインペリアル・タバコ社に引き継がれ、2014年、遂に「シガーズ クラブ ブランデー」として完成した。最高峰のプロ集団をもってしても気の遠くなるような試飲、熱い議論、物議を醸す決断を経て3種類が用意され、毎年リリースの度にエディションに合わせて90銘柄以上のキューバシガーが至高のペアリングとして発表されている。