Bodegas Ximénez Spínola Exceptinoal Harvest
その名の通り「エクセプショナル・ハーヴェスト(異例な収穫)」が起こした奇跡のワイン。極甘口シェリーの要である21日間の天日干しが一段落したある日、ボデガス・ヒメネス・スピノラの9代目ホセ・アントニオはブドウ畑に摘み残されたブドウの樹々眺めてこう思った。「(ペドロ・ヒメネスの小さなソレラシステムに入りきらず)これまでやむなく収穫せずに処分していたこの見事なブドウを使って、シェリーではなく普通の白ワインを造ったらどうなるか?」。
その思いに駆られ始めて挑んだ白ワイン。出来上がったのは甘口なのか辛口なのか、白ワインなのかペドロ・ヒメネス シェリーなのか誰も判断がつかないが、とにかく素晴らしい。かつてこのブドウ品種がリースリングだったことを仄めかす芳香と酸のある官能的な白ワインになった。
原産地呼称委員会の枠には到底収まらない桁外れのスペックで、当初はテーブルワインに分類されていたのだが、その唯一無二さゆえ後にスペイン政府から「ビノ・バリエタル・100% ペドロ・ヒメネス」という独自の呼称を与えられた。何をやっても他の追随を許さないワイナリー。本物はつねに孤高なのである。
“Uva madura encerrada en una botella…”
Hubo un tiempo en el que los vinos blancos con fructosa natural, eran patrimonio exclusivo de las vinificaciones Centroeuropeas. Sin perder las tradiciones del Viejo Continente, se hace este vino en una tierra donde nunca una botella de vino, encerró tanta uva madura.
José Antonio Zarzana – Viticultor