ソレラ 1948が育む狂気のブランデー、2段階25年熟成

Bodegas Ximénez Tres Mil Botellas, Brandy Solera 1948

常軌を逸したブランデー クリアデラスには実はまだ続きがある。クリアデラス部分で12年の熟成を経たブランデーは、次にアメリカンオーク樽のソレラ部分でさらに13年間熟成される。

完成まで実に25年。ボデガの仕事に人生を捧げた人々の情熱の結晶が、このブランデーだ。現地名はTres Mil Botellas (トレス・ミル・ボテジャス)。3,000本を意味し、これ以上は逆立ちしても造れない。

このブランデーは最後の13年間のアメリカンオーク樽熟成で、濃厚な琥珀の色合いと天日干しブドウと樽がもたらす原料由来のわずかな甘みをまとう。力強くまろやか。急いで飲む必要がどこにあるだろうか。

“La plenitud de un perfume que se bebe…”
Concentrar los sabores y aromas de un vino puede ser entendido como el anhelo de todo viticultor. Destilar su esencia misma, es un placer mayor aún que el de la propia fermentación. Por eso desde 1948 este Brandy está considerado un perfume que se puede beber.

José Antonio Zarzana – Viticultor

長い歴史が磨くブドウのエッセンス シェリー ペドロ・ヒメネス ソレラ 1918

Bodegas Ximénez Spínola PX MUY VIEJO

優れたワイナリーは数多あれど、こんなワイナリーには滅多に出会うことがない。やることなすことすべてが規格外だか、そもそもワイン造りが変わっている。シェリーの聖地ヘレス・デ・ラ・フロンテーラにあって設立以来300年以上、辛口シェリーには目もくれずペドロ・ヒメネスだけに特化してきた。近代化の波にもついぞ飲まれることなく、今も昔ながらの手仕事を貫いて、本物の極甘口造りに没頭している。

100%天日干し。酒精強化もせず、カラメライズもせず、一切の調整をしない。

ボトルをかざすと、サラサラとした琥珀色の液体が見えるだろう。甘い物が貴重だった時代の本物のペドロ・ヒメネスだ。まるで干しブドウが液体となって空中から口の中に入ってきたかのような甘味はあくまで天然。きれいな酸に支えられて、すぐに次のグラスを傾けしまう。ブドウ栽培にどれだけ配慮したかは推して図るべし。

年間生産わずか8,000本強。1918年以来受け継がれるヘレス最小のソレラシステムで、15年の歳月をかけてゆっくりと育まれる。すべてのラベルにオーナー、ホセ・アントニオ・サルサナ氏の直筆サインとシリアルナンバーがついている。

“El oficio de nuestros mayores…”
Corría el año 1918 cuando esta Solera vio la luz. Cuatro generaciones de la misma familia han trabajado en mantener la cuenta de envejecimiento de cada gota de este vino. Más que un producto en sí mismo, es un deseo de continuidad. Un oficio heredado de padres a hijos.

José Antonio Zarzana – Viticultor

ソムリエが心酔する異例づくしの白ワイン

Bodegas Ximénez Spínola Exceptinoal Harvest

その名の通り「エクセプショナル・ハーヴェスト(異例な収穫)」が起こした奇跡のワイン。極甘口シェリーの要である21日間の天日干しが一段落したある日、ボデガス・ヒメネス・スピノラの9代目ホセ・アントニオはブドウ畑に摘み残されたブドウの樹々眺めてこう思った。「(ペドロ・ヒメネスの小さなソレラシステムに入りきらず)これまでやむなく収穫せずに処分していたこの見事なブドウを使って、シェリーではなく普通の白ワインを造ったらどうなるか?」。
その思いに駆られ始めて挑んだ白ワイン。出来上がったのは甘口なのか辛口なのか、白ワインなのかペドロ・ヒメネス シェリーなのか誰も判断がつかないが、とにかく素晴らしい。かつてこのブドウ品種がリースリングだったことを仄めかす芳香と酸のある官能的な白ワインになった。

“Uva madura encerrada en una botella…”
Hubo un tiempo en el que los vinos blancos con fructosa natural, eran patrimonio exclusivo de las vinificaciones Centroeuropeas. Sin perder las tradiciones del Viejo Continente, se hace este vino en una tierra donde nunca una botella de vino, encerró tanta uva madura.

José Antonio Zarzana – Viticultor

“例外”を超えた残糖2g/ℓのペドロ・ヒメネス

Bodegas Ximénez Spínola Fermentacion Lenta

ボデガス・ヒメネス・スピノラの9代目が辛口の白ワインに挑んだエクセプショナル・ハーヴェストには、ペドロ・ヒメネス種というブドウ品種の糖度の高さゆえにまだ18g/Lの残糖がある。「不可能と言われたペドロ・ヒメネスの完全発酵を成し遂げたい」と研鑽を重ねた結果、醗酵を少しずつゆっくりと確実に進めることで遂に出来上がったのがフェルメンタシオン・レンタ。編み出した醸造法から取ったワイン名は、「遅い醗酵」という意味だ。

“Encontrando los orígenes…”
Nadie creía que se pudiese hacer un vino tan seco con uva Pedro Ximénez. Nadie pensó que quizás sería uno de los vinos blancos más expresivos que se podrían catar. Las calidades y el acabado de un vino dependen de la nobleza de su origen. Aquí es donde empieza todo.

José Antonio Zarzana – Viticultor

“失敗”から生まれたあまりに美しいシェリー

Ximénez Spínola Old Harvest

ソレラ1964に眠る奇跡のシェリー。これが失敗の産物だと知って驚いた。1964年、訳あって人手が足りずいつもより3日間余分に天日干ししてしまったブドウがあった。当然ペドロ・ヒメネスには使えないが、かといって捨てるのも忍びない。新たにソレラシステムを築き取り敢えずワインを仕込んでみた。

偶然、ヒメネス・スピノラのセラーにはアルコール耐性において世界最強の蔵付き酵母がいて、できてみてばアルコール度数17%。オロロソタイプのシェリーになった。味は極上、歴史上誰も経験したことのないペドロ・ヒメネスのオロロソだ。

このシェリーは彼らにとっては不完全品で、2010年まで一族だけで自家消費していた。しかしあまりに美しいものはいつか世に出る運命にある。ため息の出る名品。

“El equilibrio de la Solera eterna…”
Iba a ser zumo de pasas, pero nació de una deshidratación incompleta durante la vendimia de 1964. Han pasado los años… Su evolución y equilibrio son tan positivos, que hoy sería imperdonable no seguir elaborándolo con el saber eterno de las Criaderas y Soleras.

José Antonio Zarzana – Viticultor

ワイングラスでヌワラ・エリヤ

Nuwara Eliya

氷出し4時間の実力解放に、思わず声が出る。ワインのペアリングコースに入っても違和感がないどころか、この香り、この旨み、そしてこの骨格。セイロンティの師匠、ミツさんセレクトのヌワラ・エリヤは、コンコルディア茶園から。

カッコーとティータイム

Wedgewood Cuckoo

イギリスが誇る洋食器の名ブランド、ウェッジウッド。艶やかな花々とカッコーが描かれたこのシリーズは、19世紀前半のアーカイブパターンブックからインスピレーションを得てアレンジされた復刻版で、ピーチ、ピンク、グリーン、ブルーの4色展開になっています。


柔らかい曲線、パステルカラーにどこか東洋的な雰囲気にも惹かれて数年、ついに手に入れた幸せ。サバラガムワをベースに、ロゼッタとローズヒップ、レモングラスをブレンドしたアレンジティーでお祝いです

『アペロでパリをつまみ食い』

Paris by French  Apéros

『アペロでパリをつまみ食い』上野万梨子(著)光文社

食べることが大好きな人、生活の質を愛する人は必見。パリに住んでいるような感覚に浸れる本です。

レベル:人生を愛するすべての人に。

石鹸で洗うのが楽しい!

Additive-free handmade soap, Orang ke Orang

Many more varieties!

ご自身のアトピーを克服した元生協商品開発者さんが作ったと聞いただけでピンと来て、「はい!買います!」と大量にカゴに入れました。質が良くても高くては日常使いできないという思いから、それまで縁もゆかりもなかったバリ島で造ることに至ったというパッション。バリが大好きな私には二度嬉しい情報でした。

だから名前はオラン・ク・オラン。インドネシア語で「人から人へ」という意味があり、広告費をかけずにその分安く提供しているから、「良い!」と思ったらぜひ人に伝えてください、という想いが込められています。私は石鹸が大好きで良い物に出会う度に試していますが、こういう地に足のついたコンセプトにはとても共感します。泡立ち、泡持ちのよさはもちろん抜群!

ご注文はこちら→オラン・ク・オラン