歩けばピカソに出会うバルセロナ

ワインの旅でバルセロナに来たら、決まって宿をとるのが中世に起源を持つ旧市街、エル・ボルン地区。石造りの建物がひしめく入り組んだ路地には、人気のショップやバルが建ち並んでいます。ホテルの部屋の窓を開けるとお向かいのアパートの住人と目が合ったり(その時はHola!とご挨拶)、洗濯物が建物と建物の間にはためく南欧らしい風景にわくわくし、仕事で来ているのにこの町の一員になったような気がするから不思議です。

ピカソ美術館

そんなエル・ボルンを歩いていたらピカソ美術館を見つけました。手掛かりは「Museo Picasso」と書いた小さな黒看板だけなので知らなかったら見落としてしまいそうですが、中には4,000点にも及ぶピカソの作品が少年時代から晩年まで時系列で展示されています。入いって早々パンチを喰らう少年ピカソの写実力。有名な青の時代やキュビズム、75歳のときに描いたというベラスケスの「ラス・メニーナス」の連作58枚に目がくらくら。新たな表現を求めて変化し続けた天才画家のエネルギーに心臓がバクバクしっ放しですが、中世の貴族の邸宅だったという立派な建物も魅力です。

Museo Picasso
住所:C/ de Montcada, 15-23, 08003 Barcelona,Spain
Tel. +34 932 56 30 00

ピカソの壁画

大聖堂目当てに観光客が集まるお隣のゴシック地区では、ピカソの壁画に出会えます。カタルーニャ建築協会の壁に描かれた3作の絵がそれですが、知らなかったら落書きだと思って通り過ぎてしまいます。天才画家の絵が風雨にさらされたまま広場にあるなんて驚き。

歩いているだけで芸術に触れられるバルセロナに乾杯!

Picasso Wall
住所:Plaça Nova, 5 08002 Barcelona, Spain