『オードパルファム、オードトワレ、オーデコロン…、本当は何が違う?』

EAU DE PARFUM, EAU DE TOILETTE, COLOGNE…WHAT IS THE REAL DIFFERENCE?

香水の呼び方って何でこんなにあるの?誰もがつまづくそんな疑問に、バルセロナの高級トイレタリーショップ、CARNERが答えてくれました。以下に訳を、本文はこちらからどうぞ→Eau de Parfum, Eau de Toilette, Cologne… What is the real difference?

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“フレグランス-Fragrance”とは、「香り高い」を意味する“fragrant”に由来するとおり、心地良く甘美な香りを指す言葉です。フレグランスには、パルファム、オードパルファム、オーデコロンなどがありますが、ブランドやボトルのデザインを超えて、値段の差を生む本当の違いは何でしょう?

専門家によれば、人が香りに惹かれるのはそれが記憶が結び付いているからであり、そのため高価なパルファムと安価な香水を決定的に区別するものはありません。

他にもよく誤解されているのは、誰が何をつけるかということ。現代マーケティングがもたらしたものの一つが、”for men”や “for women”というラベルです。フレグランスの世界では、パルファムは女性、コロンは男性と言われています。

それではフレグランスの5つの種類について、主な違いを見ていきましょう。正しい濃度を知ることは、好きな香りに出会うことと同じくらい大切です。

濃度の違い/Perfume Concentration

Illustration @2022 Kayo Kono

1.パルファム/Parfum |濃度20-30%、持続時間8時間|
香料含有濃度(賦香率)が最も高く(20%以上)、そのため持続時間が長い。結果、最も高価。アルコール分が少なく肌を乾燥させないため、敏感肌の人にも適している。

2.オードパルファム/Eau de Parfume |濃度15-20%、持続時間4~5時間|
香料含有濃度(賦香率)はパルファムに次いで高く、持続時間も4~5時間と長い。アルコール分も低いため、敏感肌にも向いている。隣の人に頭痛を起こさせたり、ハグの後、首に香りが移るということなく香りを身に着けることができるちょうどよい濃度。現在、最も人気のあるカテゴリで、朝から夜まで香りに包まれ、眠る前にも残り香を感じるほど。

3.オードトワレ/Eau de Toilette |濃度 5-15%、持続時間2~3時間|
こちらも人気のフレグランスの一つで、濃度は5~15%。オードパルファムより値段も安い。オードトワレという名前、フランス語の“faire sa toilette”から来ているということをご存じでしたか?「準備できたよ」という意味です。

4.オーデコロン/ Eau de Cologne |濃度 2-4%、持続時間2時間|
賦香率がかなり低く、アルコール分が高くなるため、前述の3種類に比べるとかなり値段も手ごろになる。
ハーブやシトつスの香りが主体でベースノートがほとんどないという、伝統的なレシピに由来したフレグランス。何度か付け直す必要があるのでボトルは大きいサイズが多い。

5.オーフレッシュ/Eau Fraiche |濃度1-3%、持続時間2時間|
持続時間が2時間という点ではオーデコロンに似ているが、賦香率はさらに低い。大きな違いはアルコール分が高くないこと。成分のほとんどが水なので、敏感肌の人にも勧めやすい。

最後に、香りの種類とともに、最終的な香りを決定するフレグランス ノートがあることを知っておくことが重要です。

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ここからは香水をつける量の目安として、以前どこかで聞いた話を書き留めておきます。さすがフランス、こんな所にも誌的な雰囲気が漂っています。


“オードパルファムは「点」、一、二滴落とす感じで
オードトワレは「線」、横にのばす感じで
オーデコロンは「面」、 動かさずに吹き付ける感じで身にまといましょう”

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