1171年の設立以来、オーストリア屈指のワイナリーとして知られるシュロス・ゴベルスブルク。著書のミヒャエル・モースブルッガー氏はこのワイナリーの現在のオーナーで、1996年より長期賃貸契約という形で受け継ぎ、12世紀より続くシトー派修道院によるワイン造りの伝統を現代の解釈で蘇らせています。
落ち着きと知見に満ちたミヒャエルが850周年を迎える2021年に出版することを想定して長年構想を練って来た圧巻の著書。ページを繰るごとに歴史の厚みが伝わってくる名著です。
レベル:どう考えてもプロ向きですが、歴史愛好家にもお勧めしたい一冊。